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お出かけロンリー

午前、所要で2か所ほど用事があり外出。
美瑞穂はお仕事満載なので、徒歩、バス、電車を乗り継ぎながらの単独行動。

いつものように、iPhoneの音声地図アプリを使いながら。
迷っても、目的地の遠近や方向を教えてくれるので、「昔だったら考えられないことだなー」と今でも改めて痛感。
アップルマップ、ブラインドスクエアなどを使用。
ブラインドスクエアは、「3時」や「7時」など時計の方向と、
「150メートル」などと距離を教えてくれます。

また、以前、「周囲の状況を掴む重要な一つが、白杖のカタン、カタンという反響音」という話を書いたことがありました。
当時、思ったより皆さんから反応があったのを憶えています。

・正面から跳ね返ってきたら、「数メートルで壁。」
・歩道の左や右で、横の反射が消えたら「曲がり角」
・正面の上側に反射があれば「上り階段」
・斜め下側に響けば「下り階段や地下」
・反射が狭いピンポイントのみで、その周囲が反射してなければ「駐車かな?」

全盲者たちには普通の話ですが、これって、楽器やヴォーカル、レコーディング時のエフェクト処理に似てるなーと職業柄(笑)。

そして、道中、道行く方々の手引き、電車では駅員さんなど、随所随所で頂くサポートが、「心のバトンリレーみたいだなー」と感じながら所要目的も完了。
でも、いつも美瑞穂に頼ってばかりですが、時にはこうやって感覚をキープしとかないとなーと。
世の全盲の方々は凄い感覚なので。

そういえば、前にもこんなことがありましたが、今日も。
駅員さんが私をホームまで誘導して下さっている時、
下車駅の駅員さんへの電話連絡の内容が、
「ブラウンのジャケットと黒のズボン、白杖をお持ちの30代男性」・・・。
チップを差し上げたくなりました。
その話を帰宅して、美瑞穂に声高々に話したら、
「ふふふっ。」と。(笑)