5月に文明さんに会いに行き、まさか今日、同じ電車に乗って、同じ駅に、お別れしに行くことになるなんて想像もしていませんでした。
今日、文明さんに、今の世界での最後のお別れをして来ました。
様々な思いを巡らせながら田川と会場に向かい、
梅雨時期とは思えない青空に「文明さんが仕掛けてくれたみたいだね」と話していました。
会場には、文明さんの愛用されていたキーボードやギターが並び、
そこには文明さんらしいメモ書きも貼ってあり、悲しみを癒し、クスッと笑わせて下さいました。
式は、文明さんの昔からの親友の陣内大蔵さんが牧師をされ、文明さんが「俺、陣ちゃんの歌声が一番好きやねん」とおっしゃっていた、その陣内さんのお言葉、賛美歌によってお見送りされ、演奏は文明さんのお弟子さんの村岡康介さんによるものでした。
一つ一つどれもが、奥様、ご家族・親戚・ご友人等による愛情に満ち溢れていた式でした。
先月、音楽室の賀山さんからお声掛けを頂き、
和佐田さん、田川と4人でお見舞いに行きました。
文明さんにお会いするまで、自分自身がどういった精神状態で会ったら良いか、強い気持ちで、笑顔で居られるかな。。。とても不安でした。
そして病院に到着。
「明るく笑顔で」を意識しないと出来なくて、奥様の多美子さんに病室に通して頂き、
「文明さ~ん」と声を掛けると、文明さんのいつもの素敵な優しい笑顔が。
文明さんの笑顔で、一瞬にして、自分の中のモヤモヤが吹っ飛んでいきました。
自分自身が文明さんから逆に元気とパワーをもらっていました。
そして、いつもの冗談も飛ばしながら、時間が過ぎて行きました。
田川と音楽の話をすると話が止まらないほどでした。
帰り際に文明さんと握手。その手の力の強さ、びっくりする位の力の強さ、今でも忘れられません。
「奇跡ってほんとにあるんだ!!」と思いました。
まさか、今日の日が来るなんて思っていませんでした。
時間の経過によって、少しずつ実感、受け入れられるようになり、
今日の陣内さんのお言葉で「文明さんは遠くに行ってしまったのではなく、私たちの間にいるのです。」というのを聞いて、
寂しさの中にも希望が持てるようになりました。
また、ローリーさんが「文明さんは今は羽がついて天空を自由に飛び回っているんです。今頃はフランクザッパに会いに行っているでしょう」とおっしゃっていて、「そっか。痛みから解放されて、文明さんは自由になったんだ!」と思うことができました。
それでも、またライブでご一緒出来そうな気がするので、
本当に寂しいです。
ここ数年間で、たくさんご一緒させていただけたこと、
本当にありがとうございました。
文明さんが残して下さった、沢山の曲、そして撮影したDVD
いっぱい聴きます。
どうぞ、安らかにお眠り下さい。
そして、天国でもいっぱい弾かれて下さい。