雑記

「サイトワールド」という、視覚障害者の最大イベントに行ってきました。

機器の体験、展示、セミナーなど、東京で三日間、数千人も参加する、視覚障害者用の年に一度のイベント。
公式サイト

今年、やっと初めて行けました。
新しい発見、活気、刺激的、学び、楽しさと、多くのことを得ることができました。

今回は単独外出。
駅から会場まで無事に辿り着けるかなーと思いながら電車で向かいましたが、
電車から降りると、駅員さんが
「サイトワールドですか?」
とのお声がけで、改札まで誘導して下さいました。
JRの駅員さんまでも情報共有しているとは驚きました。

改札には、ボランティアの学生たちが出迎えてくれていて、
視覚障害の方々が、このイベントに、いつ来ても良いようにとスタンバイしていました。
ボランティアが不足しているとのことで、道中、数名のバトンリレーで誘導。
駅→横断歩道→ビル→エレベーター→会場受付と、心配0で到着。
私は事前情報でこのサポートのことまでは読んでいなかったので、驚きと感動も倍増でした。

会場は予想をはるかに超える人数で、一人で来ている方、同伴者、盲導犬、スタッフの方など、ものすごく賑わいと活気を感じました。
私は二日目。この日だけで1,125名だったそうです!(公式発表)

機器が体験できるので、スタッフさんの誘導で、目的のブースをいくつか周らせてもらいました。

印象的だったのは、「あしらせ」という、靴に装着する振動歩行デバイス。
代表の千野さんのガイドで、実際に外で歩行体験。
靴に装着したデバイスが、携帯のバイブみたいに、目的の方向を教えてくれます。
デバイス連動のアプリも充実。
以前から注目していたので、やっと体験できました。

他にも、私が最近買った点字デバイスのメーカー「ケージーエス」にもお邪魔して、
来春発売予定の小さな点字ディスプレイを体験。

3年前から使っている点字デバイスの「エクストラ」社にもお邪魔しました。
文字を読んだり、周囲の状況を教えてくれるAIメガネ「エンビジョングラス」、とても興味深かったです。

「Seikenラボ」社の、超音波方式歩行補助デバイスJsb01は、数メートル先までの障害物を教えてくれるのが興味深かったです。
これなら、歩道や点字ブロックの上に停車しているトラックの荷台にぶつかるリスクが減るかも。

などなど、色々体験できて楽しめました。

時間があれば、体験したかった機器や講義参加もありましたが、また来年かな。

なんといっても、場内、あの活気あふれる雰囲気は凄かったです!
何かを求めてきている方々の集まり、全てが「未来」に向いている。
時代の進歩と技術の発展は凄いと思いました。
見えない人の眼を実現化して暮らしやすくしようと、想いを注いで日々取り組まれている方々の心を感じました。
商品開発、制度開設、誘導スタッフやボランティアの方々の気持ちに触れて、
とても温かい感動を得ました。

帰りも、会場から駅まで、学生ボランティアの方の誘導で、安心して改札まで。
駅員さんが私を誘導して下さる最後まで待って見送ってくれた大学生にグッときました。

今回は別現場だったけど、来年は美瑞穂と一緒に行って、この雰囲気を見てもらいたいと思いました。

点字楽譜とブレイルメモ

最近の活用アイテム。
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先日買った点字デバイス「ブレイルメモスマートAir16」。
皆さんの画面に文字が表示されるのと同じく、点字のディスプレイというのがあります。

このデバイスに、点字楽譜(点譜)を書くと、その音譜、メロディが再生される、という機能があります。
それを利用して、日々のメモの文中に、心情や思いついたフレーズを点譜に書いています。

時々、「忘れてしまうアイデアはそれまで」と聞きますが、
私はその瞬間こそが「降りてきた授かりもの」と思っています。
一瞬のひらめきは大事。

点譜は子供の頃に習ったっきり忘れているので覚えなおしています。

日記に音譜再生、文字と音がセットで記録できて重宝します。
いずれ、そんな動画も撮ってみるかな。

先日、メーカーの「ケージーエス」のキャンペーン応募に当選したので(笑)
この話をXにポストしました。


◆関連過去記事
テンジディスプレイ「ブレイルメモ」を買った!

80年

今朝、準備をしながら、目当ての高校野球を聞こうとラジオをつけたら
広島の平和祈念式典の中継が。
思わず聞き入って、8時15分の鐘と共に黙祷。

特に印象的だったのは、こども代表として力強いスピーチをした二人。
全文

私は、小学の頃、隣県の広島の話は度々聞く機会がありました。
疎開経験のある先生の話も記憶にあります。
はだしのゲンも読み聞きしました。

原爆ドームには2022年の広島旅行で初めて行きました。
その時のブログ。

2019年に美瑞穂とアメリカへ行った時、Uberドライバーがこう言いました。
「私は日本人を非常に尊敬している。
なぜならば、もう二度と戦わないと言っているから。」

今年で80年、当時を体験した方が少なくなり、それは政府も。
そんなに遠くない80年前に起こったことを強く意識しておきたいと思いました。

今朝の広島からの中継が終わると、放送は甲子園球場からに切り替わり、
試合は2回の表。

山本恭司さんと寺沢功一さんと乾杯!

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謎の仕掛人夫妻からのご招待で、
寺沢さん、美樹さん、美瑞穂と数名とでお食事会でした。

30分ほど寺沢さんと盛り上がり始めていた時に、
なななんと!恭司さんがご登場!
そっくりさんなのではと、どっきりカメラを探してしまいました(どうやって?)。

楽器を持たずのトークセッション。
大先輩のお二方から、音楽への志や思いを色々聞けて、
ますます頑張る刺激と気合に。

それにしても、驚いたり楽しかったり、寿命が縮まったのか延びたのか?

テンジディスプレイ「ブレイルメモ」を買った!

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ここのブログでは時々書いていますが、「点字ディスプレイ」というデバイスがあります。
皆さんがPCやスマホの文字を目で読むように、点字表示したのを指で読みます。
国内に数社あります。

PCやスマホを音声で読み上げてくれるアプリを長く使っています。
文字の声変換は便利なんですが、私は耳の負担を感じる時もあって、
点字でも読めるようにしたいと思いはじめました。

以来、ブレイルセンスという点字デバイスを愛用するようになって、
文書や情報、メッセージ送受信、投稿、ウェブ閲覧などに活躍してくれています。
ライブの構成や講演台本にも必須アイテム。
文字を「聞く」と「読む」との脳内処理の違いを感じ、
しばらく点字離れをしていましたが、文字が読めるって良いなーと思う近年。
といって、そんなに速くは読めないんですが(笑)。

しかし、さらに点字デバイスで、仕事や日常を円滑にしたいと思うようになり、
「ブレイルメモスマートAir16」という点字デバイスを買いました。

一番の理由は、点字楽譜が使えること!
書くと、その音譜が再生してくれることに強く惹かれました!
他にも、興味深い機能も多数で、一気に購入の気持ちが傾きました。

2018年に初めてブレイルメモの体験会に行った時が、私にとっての「初の点字ディスプレイ」で、
それまで点字デバイスに関しては浦島だったので、この時、
カーソルを送ると、次々に点字が入れ替わることに、猛烈に感動した衝撃を
今でもよく憶えています。
なので、ブレイルメモにも思いがありました。

2台それぞれの良さと用途があるので、これからのことが楽しみに。

今日、念願の「ブレイルメモ」が届いて喜んでいます!
ブレイルセンスが届いた時もそうだったなーと。

今は、この土曜の下関凱旋コンサートに向けての準備の日々なので、
それが終わったら少しずつ慣れて、日常に取り入れていこうと思っています。

毎日新聞の「点字毎日」に情報掲載

7月5日「下関ドリームシップ」での凱旋コンサートの情報が掲載されました。
・6月3日号「情報フォーラム」
・6月10日号「列島トピックス」

「点字毎日」は、創刊100年を超える点字新聞。
点字の冊子をはじめ、活字版、CD(daisy、点字データ)、メール(点字データ)などで、全国共通で発行されています。

私も今回を機に遅ればせながら読んでみましたが、
毎日新聞本編の記事点訳というのではなく、
点字毎日独自の様々な話題が掲載されていて読み応えを感じました。

メールでの点字データ購読は点字ディスプレイで読めるようですが、
私が使用しているブレイルセンスでは現在は未対応なので、
さらに、近年、フィジカルからデジタルシフトにしているので、
いずれ点字データで読めるようになると良いなと思い、
希望を出させていただきました。

しかし100年以上とは凄い。
ラジオの歴史より少し前の大正時代なんですね。
当時の点字新聞を読んでみたいものです。

夕方の一コマ

ショッピングセンターまで足を延ばして買い出し散歩。
土曜のライブに向けた品々を揃えるべく。
一通り選んだ美瑞穂が突然、
「あっ、お財布忘れちゃった。」
「はい、帰ろう。」
近所ではないのでまた明日来ることに。

初めてのことではないので驚かない。
自宅ではいつも机に向かって一生懸命仕事したり、キッチンで料理したりしてくれているので、まぁこのぐらいは。

帰り道、
み 「まぁ運動になったということで。」
た 「それ、俺の台詞。」
み 「あそっかー(笑)」

しばらく歩くうちに歌いはじめる美瑞穂。
私もそんな風になりたい。(笑)
ルールルルルッルー。

三寒四温

ここ東京、4月並みの気温になったり、この前は雪がちらついたりの急な気候変動。
冬と春の競争、もうすぐ春の勝利。

ここのところ、いくつか控えているクローズのイベントの準備やリハーサル、
抱えている曲宿題のアイデアを蓄積したり作ったり。

美瑞穂も、いつものように大量の事務仕事や、今後の企画打合せで、
キッチンと仕事場の往復

現場へ行けば人との縁、音の調和、チームで作り上げる一体感。
色々刺激的で楽しい毎日。

日々の苦闘もいっぱいあるけど、それも、選んだ歩みの途中の一つ。
それも楽しいじゃないのー。 ←と、無理やり言い聞かしている生みの苦しみ中。(笑)

世間は卒業シーズン。
思い出すに、学生の頃、卒業式や最後のホームルームに私を追っかけていたカメラクルーもいて、周囲もソワソワしていたことをよく憶えています。
学校のゲートから旅立つ時、右も左も分からずに出発した音楽街道。
その時の自分に今を見せてやりたい。
この数十年先の自分も、もっとそう思っているな、きっと。

さて、今日も頑張っていきますかー!

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◆3/29(土)【田川ヒロアキ『Tagawa Station』🎸】@東京高田馬場 音楽室DX
https://fretpiano.com/hiechan/staff/blog/diary.cgi?no=3492

◆6/7(土) 【田川ヒロアキ Music Traveling 2025】
東京都港区「レストランピアシス芝浦」
メンバー: そうる透 寺沢功一 石黒彰
https://fretpiano.com/live/bdl/

◆7/5(土) 【田川ヒロアキ 下関凱旋コンサート】
山口県下関市『ドリームシップ 生涯学習プラザ』
https://fretpiano.com/hiechan/page/diary/memorepo.cgi?no=3846

素敵な高校生

先日、山口県での学校講演遠征のため、小野田駅で下車。
私は白杖、美瑞穂はスーツケース。
すると、ササっとスーツケースを持ってくれた男子。
長い階段から駅の外まで。

私達はお礼を言いながら、どこの高校?と。
さわやかに「サビエルです。」
昔、点字の交流会で訪問したことがあったような?
素敵な気遣いに旅の疲れが吹っ飛びました。
ありがとう!

多機能トイレ

白杖を持って多機能トイレの前。
まだ開かないなーと。
しばらくすると、いつの間に開いていたことを確認。

多くの多機能トイレはドアの音が静かで
ざわついた場所では判りづらい。

美瑞穂といる時は教えてもらえますが、
一人の場合、開いた判断は、ドアへ反射するざわつき音の有無。
時には、通りすがりの方が「開いてますよ」と教えてくれることも。

この状況はよくありますが、前の方は「どうぞ」と一言声をかけて欲しいなと…