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もうすぐ代々木体育館でのSports of Heart

スタッフブログや、トップページで告知していますように、
10月17日に代々木体育館で行われる「Sports Of Heart」、
なんと、オープニングセレモニーで1曲演奏させて頂くことになりました。

公式サイトに掲載されましたので、私からも投稿することにしました。

「2020年の東京オリンピック、パラリンピック開催に向けて、世界共通のスポーツや音楽を障がいの有無に関わらず一緒に楽しむというイベント」
とのことで、趣旨に賛同致しまして務めさせて頂きます。

洋と和の融合の企画により、大鼓奏者の大倉正之助さんとの共演が決定!!
鼓は初めてですし、大御所の鼓奏者さんなので、今から楽しみです。

前日のリハーサルと、当日の本番、頑張ってきます。
お昼間は無料ですので、17日13時から、是非観にいらして下さい。

さて、ちょっと私の考えを書くことにします。

駆け出しの頃の私は、障碍者のイベントに多数出演してきました。
次第に、「自分が伝えたい音楽」と、求められる「障碍者が演奏する」という冠の違いに違和感を覚えるようになりました。
そして、「障碍者」と名の付くイベントから遠ざかるようになりました。

プロフィールに、「盲目のギタリスト」と表記しているのは、その駆け出しの頃につけられたものです。
つけなくても良いし、一時期、はずしてた時期もありました。
でも、生涯着いてくる個性に向き合うことが、知ってもらうきっかけのほんの一つになればとの思いがあります。

「ハンディを乗り越えたギタリスト」や「見えないにも係わらず・・・」と言われることが今でも大嫌いです。
なぜならば、私は純粋に音楽をやっているだけ。

でも、視覚上、どうしても不便なことはたくさんあります。
それを、周囲の人たちがサポートしてくれる環境に、日々感謝するばかりです。
周囲とは、身内から友人知人、ファンやスタッフ、外出先の方々、公共機関のシステムなど、全てに当たります。

とはいえ、頼るばかりではなく、自ら可能なことを増やすべく工夫を重ねる日々です。
その工夫は、頑張ったり苦心したりすることではなく、一つの生活としての自然な流れに過ぎません。
例えば、英会話を勉強したり、コンピューターやスマホを覚えたり、初めての仕事に慣れていくことだったり、そういうのと同じかなと思うんです。

でも、重度なハンディキャップをお持ちの方も同じように思われているかは分かりません。
そうで無い方はたくさんいらっしゃると思います。

そんな中、障碍者と名の付くイベントから距離を置いていた私も、少なからず、こういったことを発信できる立場であるのなら、健常者と両者の距離が少しでも近くなればと思い、11年の山口国体辺りから出演するようになりました。
「車いすダンススポーツ世界大会」も、とても良い機会でした。

今回の「Sports Of Heart」も、趣旨に賛同しての参加で、非常に光栄な機会だと思います。
代々木体育館でのオープニングセレモニーに推薦して下さった名誉な機会を、精一杯務めてこようと思います。
http://s-heart.org/sports_of_heart/event/fashion/

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