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触れる絵画と点字のペーパークラフト

芸術、音楽と、アーティスト活動をされている
歩時(ほとき)レネちゃんにお願いしていた作品が届きました。

レネちゃんは、キーボーディスト、厚見玲衣さんの御令嬢であり、
芸術家として、絵、音楽、ペーパークラフトなどのアート作品を手掛けています。

お願いしていたのは、触っても分かる初日の出の絵。
私が生まれてから幼少時期に過ごした自宅前の海。
曲、「Seascape」のイメージとなった場所。

2017年の元旦に、美瑞穂と両親とで新年を迎えた初日の出。
その時の写真をレネちゃんに送って、私にも分かるように描いて欲しいとお願いしました。

すると、とても素晴らしい作品が届きました。
2枚も描いて下さって、
1枚は、台紙に粘土などで凹凸をつけて表現している立体画、
もう1枚は、台紙に点字で描いた絵画でした。

触ってみると、一瞬言葉が止まってしまうような感激で、
初日の出の様子と、波の水面に反射する光などがパーッとイメージできました。

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粘土の凹凸は、先天性の全盲者には無い立体感覚がとてもわかりやすく表現されています。
波がザバーンと流れている様子や、
水平線に照らされる太陽の光、
そこに浮かぶ船などがよく伝わります。

空の上の雲はフワフワの記事で表現していて、
こういうアイデアって良いなと思いました。

波には色の濃淡が塗られていて、美瑞穂に見てもらっての解説で
よりイメージ出来るように工夫されています。

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もう1枚の点字の方は、それぞれ点図と文字が書かれています。
丸い点図の太陽、
緩やかな傾斜をつけて表現する山、
冬の風を受けた帆柱でのんびりと進舟、
水面に反射する太陽の光の様子、
それぞれの場所には点字で名前が書かれています。

これだけの作品を仕上げるまで相当の時間と手間をかけて下さったと思います。
それには、思いを馳せて、全盲の環境や点字を勉強して、
写真を見ながら構想をして、アイデアを膨らませて・・・・
と、準備期間から完成まで、膨大な時間を費やされたと思います。

日本点字図書館の「ふれる博物館」に通って勉強して下さったと
添えてあった点字のお手紙に書かれていました。
どれもこれも、本当に素晴らしいです!

この場所は、中学で新しい所へ移ったことで、
叔父叔母夫婦が住み、
時を経て、近年、両親が戻ってまた住むようになった家。
そこから眺める海。
幼児期は、この場所で太陽がうっすら見えていたこともあり、
とても思い入れがあります。

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美瑞穂が撮影したこの1枚の写真から、こんなにも素敵な作品としてレネちゃんに再現していただけたことは本当に嬉しいです。
二人で猛烈に感動しています。

この絵にじっと触れていると、波や船の音が聞こえてきそうで、
あけましておめでとうの新鮮な太陽の温かさを感じてきて、
何かまた新たな曲が浮かんでくるのではと思っています。

今回は、私からレネちゃんへ絶っての希望としてお願いして作って頂きました。
ですが、かといって、「田川はこういうのが喜ぶのかー」
と、各方面からサプライズで作品を頂いちゃっても困るかも?(笑)

レネちゃん、本当にありがとうございました。
大事に飾ってこれからの音楽にしていきます。

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