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耳での確認

以前、音楽関連の、とある製品を修理に出した時の事。
ボタンの利きが悪くなってきたのと、つまみにガリが出てしまったので。

修理完了で戻ってきて早速確認。
パーツ交換をしていただいた記述があるので、まずは手でボタンやつまみをチェック。
お!ボタンのパーツが新品になってるー!

喜んだの束の間。つまみは交換されていないっぽい。
散々使っている物なので、触ったり、動かしたりすれば、パーツ交換の有無ぐらいは判別できる。
車に詳しい方からも、そういう話を聞いたことがあります。
エンジンかけたり走ったらすぐ分かるとのこと。
ギターでもあるなー。

で、嫌な予感がして、早速動作チェック。
ボタンの利きが悪かったのが、さくさくと動くようになってました。
でも、つまみのガリは無くなってない。
問い合わせてみると、つまみはパーツが無いので、クリーニングの対処だったとの事。

で、「音のチェックはしていただいたでしょうか?」と尋ねてみると、
ディスプレイの表示での確認との事。驚きました。

楽器かオーディオ家電か、詳しくは書けませんが、いずれにしても、音楽を扱う商品。
音楽は、目で見るもの?耳で聴くものでしょ!
耳で聴いて、つまみも動かしてみて、時間をかけて、徹底的に確認して、これなら発送できるという状態にして返送していただきたかったなーと残念。
心を込めて欲しかった。

この件ではないですが、レコーディングでも、私が「ちょっと歪んでますねー」と言うと、「メーター上では歪んでないので大丈夫ですよ。」と答えられたりします。
ディスプレイは、あくまで目安だと思う。
音楽は耳で聴いて心身で感じるものだから。

私も、本質は何かをちゃんと感じて、一つ一つに心を込めた仕事をしていかなくてはと思いました。