ギタリスト田川ヒロアキのブログ。ロックギター人生爆走中!
先月の記事の続き。
買って3週間、だいぶ覚えてきたタスカムDP-32、
もう既に仕事でも活用して納品したりと愛用中。
取説PDFを読みながら、1日も早く作曲で使えるように解読。
音もタスカムならではの直接的な音だし、操作はシンプルだし。
一つのボタンにいくつもの役割があるわけでもなく、深い階層もないので、私みたいに見えなくても使うことができました!
メニューの順番を美瑞穂に読んでもらったのをメモしといたら、その順番を覚えるだけで済みました。これは楽!
あと、買ってよかったのが曲の編集、切り張り。
パズルみたいに、「ここを少し長くしよう」「こっちとこっちを入れ替えてみよう」とか。
PCでは普通だけど、こういう専用機で出来るのはありがたいです。
おかげで、曲作りを楽しみながら作ってます。
「ZOOM R24」は、オールインワンで便利なので、取り急ぎの作曲はズームで、
トラックいっぱいに、じっくり作り込むのはタスカムで、
と、しばらくこの形で進めようかと。
コンピュータでレコーディングするこの時代に、それを使わず、専用機のMTRで録る人、意外に居るようで。
コンピュータの録音ツールは、グラフィカルでマウスが主なので、私に使えるのが見つかってない現状。
なので、今でもMTRを作ってくれてるメーカーがあるのはありがたいです。
これからは、これを使ってじゃんじゃん曲を作っていきます。
以下は、この3週間で、私が感じたDP-32の気に入ってる点、少し不便に思った点です。
気に入ってる点
◆ 1. 音がめちゃ良い!
楽器や歌の音が、より直接的。
◆ 2. ボタンやつまみが複数機能に割り振られていなくて分かりやすい。
◆ 3. メニュー階層が少なくて、画面が見えなくても覚えやすい。
◆ 4. ハードディスクでなくSDカード。
機材の振動や熱の心配がない。カードなのでデータ整理が容易。
◆ 5. 切り貼りなどの編集ができる。
◆ 6. マルチテイク機能。
指定した区間を、実機を触らずに自動で繰り返し録音してくれて、あとで気に入ったテイクが選べる。
演奏に集中できる。
◆ 7. やりなおし(UNDO)が10歴までさかのぼれる。
電源を切っても残ってるので、「あ〜、昨日のほうが良かったな〜」とかあれば戻せる。
◆ 8. PCとのデータやりとりはwaveファイルで容易に可能。
ちょっと不便な点
◆ 1. ソング毎のフェーダー情報が記憶されない。
他の曲を選択しても、最後に調整した音量調節では呼び出してくれない。
(グループフェーダーも含む)
◆ 2. 内蔵空間エフェクトが1系統のみ。
その音質を聴いて、個人的には外部エフェクトを接続したほうが良いなと。
早速使ってるのは、ズームのMS-70CDR
◆ 3. ソングの新規作成時、EQやパンなど、前のソング情報が引き継がれてしまう。
新しく曲を作りたいときに、まっさらの情報にならないので不便。
◆ 4. オートパンチを押しても、すぐにはパンチ録音ができない。
必ず、“MODE”、“PREROLL”、“POSTROLL”の設定画面に入れられて、F4(実行)を押さないと録再に進めない。
神経を集中した録音時には煩雑。
◆ 5. コンプレッサーなどのダイナミクスエフェクトは、録音時のみで、再生時にはかけられない。
センドアウトからインプットソースへ戻す際に、ダイナミクスエフェクトをかけながら、別トラックへ録音することで対応中。
もしくは、内蔵ギター用のコンプなどを再生時にかけるなど。
と、ここがもう1歩なのにな〜という箇所は正直ありますが、いずれにしても、私の作曲をバックアップしてくれるツールが仲間入りして、より便利になったことは嬉しいことです。
関連過去ブログ
レコーディング機材歴(2010年07月12日)
録音&作曲ツール(2011年08月09日)
新しい作曲環境(タスカムDP-32)(2014年09月13日)