No.3605の日記

パラリンピック開会式から1年!

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昨年2021年8月24日、無観客での国立競技場、
全国や海外から多数のリアクションを頂いた感動的な日でした。

アスリート、キャスト、スタッフの皆さんと、プロジェクトが一丸となって
世界への発信を目指した夢の空間でした。

2013年9月に日本での招致が決定して以来8年、
あの舞台を目指す目標を持ち、夫婦で様々な活動をしてきました。
それがこの日、やっと実現、嬉しくて嬉しくて、最高の瞬間でした!

しかし、8年の道のりは山谷様々でした。
1年を機に、長くなりましたが投稿します。

 ●決定までの8年

各所へのPR回り、サーキットでの国歌独奏、
代々木第一体育館でのスポーツ・オブ・ハート、
皆さんのご支援で渡米できた、オリパラに向けた曲のレコーディング、
帰国後に東京都主催の「パラ1年前行事」で新曲披露、
聖火リレーでの演奏、
最終手段で応募したオーディション、
しかし、コロナ禍で危ぶまれたオリパラ開催、
SNSでの向かい風、舞台への厚い壁、
PR回りで撃沈した門前払い・・・

もう諦めかけていた2021年4月、
事務局より、5500人の中から選ばれての出演決定のお知らせ! 祝!!

さらに、デコトラに乗って、布袋寅泰さんとバンドを組んでの出演を告げられた時、
8年の歩みのゴールでギターを持った布袋さんが脳内に浮かび、
一気に気持ちがヒートアップ!

 ●6月18日、
初めての国立競技場へ向かい、スタッフさんたちと現場ミーティング。
ここでデコトラメンバーの一人である川崎さんと初対面。

広い広い国立競技場のフィールドを美瑞穂と歩きながら、
2カ月後はここで本当に出演できるんだなーと感動!
デコトラの模型に乗って走ることが出来ました。
驚いたのは、本番も含めて人力。
「せーのーっ!」と進み、こちらも緊張感。
この時は美瑞穂も一緒に乗れたので解説してもらいましたが、
こうしてフィールドの中を走る状況に感動。

下車してからは、ギターを弾く環境を整える打合せ。
デコトラが走る際に転ばないように固定する手すりの組み立ての構想。

その後は、衣装とヘアメイクの打合せ。
いかに輝けるかの色々な提示をしてもらいました。

 ●6月30日、
布袋さんのインスタライブへアクセスしながら気持ちを高めました。
「いよいよなんだなー。
この未来的な発言の中には、パラリンピックへの思いも込められているかもしれない。
音楽へ向けて、なんて実直な思いを持っているんだろう!」
と、色んな事を思いながら聞いていました。

 ●7月13日、
都内スタジオへ向かい、いよいよ布袋さんとの初対面。
「はじめまして布袋です。」
とても、とても大きなオーラでした!
「オリパラにはいろんな考えがあると思うけど、我々は音楽の素晴らしさを伝えるべきだから、
楽しんでいきましょう。」
と、二人でギターを持っての打合せが始まりました。

1音1音に込められた存在感を感じるサウンド、
ドラムやベースまで聴こえてきそうなビートギター、
最高でした!

弾く箇所やパート振り分けの指示をいただきながら、
この曲は、君のギターが入っているってことが大事なんだよ。」
と、今でもその時の声のトーンが脳裏に。

 ●7月下旬
オリンピックが始まるため、国立競技場から別の場所へ移り、
デコトラでの支柱や衣装などの打合せ。

 ●8月中旬
いよいよ、国立競技場での連日リハーサルが開始。
布袋さんも含め、全員で、本番と同じ時間帯に綿密なリハーサルをしました。

最後の1週間は、ホテルと国立競技場の往復となり、
本番に専念する環境を作ってもらえました。

ほぼ毎日のように通っていると、入口からフィールド、
楽屋や衣装室も、すっかり自分の居場所として愛着が沸いていました。
配給の飲み物や軽食までも、今、パラ会場にいることを実感させてもらえます。

 ●8月22日
広いフィールドでの全員による最終ミーティング。
出演者、スタッフ総勢、距離を取りながらも、コンサートのような大拍手で
明後日いよいよ本番という気持ちを一緒に高めました。

それぞれのスピーチを聞いていると、ここから世界へ発信するぞ〜っ!
という、同じ夢に向かう気持ちを共有できて感動!

ホテルに戻っても、「いよいよだねー」と美瑞穂とカウントダウンする日々。

 ●8月24日
ついに、パラリンピック開会式!
これまで、同じ時間帯にリハーサルをしていたことで
本番へのシミレーションは十分。

緊張はなく、この瞬間を思いっきり楽しみたい高揚した気分と、
今日で終わってしまう寂しさと、色々な気持ちが交錯。

そして、いつものように、衣装やヘアメイクをしていただき、
テレビでは、開会式での各国の紹介。
完全シークレットなので、マスコミにも気付かれないような行動制限もある中、
まるで、かくれんぼのようなドキドキした心境で。

さて、デコトラの方へ進み、布袋さん、川崎さん、アヤコノちゃんと集結。
円を組み、布袋さんからの一言。
「これから、俺たち、世界1最高のロックンロールバンドになるぞ!
かっこよく行こうっ!」
聞いた瞬間、本当に今から世界中へ放映される舞台に上がることを実感。

いつものように、美瑞穂の誘導でデコトラへ乗り、
立ち位置で別れる時、「頑張ってね!」と上ずっている美瑞穂の声。
ここに辿り着くまで二人で8年頑張ってきた思いがあふれています。

そして、トラックがゆっくりと進み、ふすまが開いた瞬間、
布袋さんからスタートするギターサウンドが天高く響き渡りました。
それに煽られて、デコトラバンドでの演奏が続き、
ビートも加速していき、ダンサーのパフォーマンスの中をトラックが駆け抜ける。
私は、やっと、やっとこの舞台に来れたんだな〜と無我夢中で弾きました。

すると、布袋さんが近づいてきて「ウオウッ!」と掛け声!
一瞬、あ、布袋さんのギターにぶつかってしまっては!と思いきや、
お互い、リハーサルにはないフレーズ合戦に突入して大ヒート!
最高の瞬間でした。

終盤に差し掛かり、デコトラはゆっくり帰り道へ。
ここから降りるのが名残惜しく思いながらも、最高の達成感を胸に、
メンバーとスタッフとで大拍手して成功を喜びあいました。
これでめでたく大団円!

楽屋へ戻ってスマートフォンを開けると凄い反響の嵐!
さらに、私達の名前がトレンド入り!
反響の大きさを実感しました。

終演後、一同での大興奮はずっと続き、
停まらない会話と記念撮影の中、大きな夢を成し遂げた瞬間を味わいました。
皆さんとで歓喜しながら、再会を約束し合い、
名残惜しいながらも、国立競技場を後に。

その後、相次ぐ取材やメッセージ、全国放映のテレビ番組と、
想像をはるかに超えた反響でした。

 ●終わりに

数えきれない大勢の方々の力でこの日を迎える事が出来ました。
一緒に作り上げて実現した舞台、生涯大切な宝です。

自分が音楽で出来る事を考えて、音楽の力を信じて目指してきました。
今後も続いていきます。

皆さんと思いや感動を共有して日常を明るくしていけたら最高です。

まだまだ書きたいことはありますが、1年を機に投稿してみました。

最後に、2013年9月、オリパラ招致が決定した時のブログ記事です。
https://fretpiano.com/hiechan/page/diary/memorepo.cgi?no=2228

最後までお読み頂き、ありがとうございました