No.3910の日記

「サイトワールド」という、視覚障害者の最大イベントに行ってきました。

機器の体験、展示、セミナーなど、東京で三日間、数千人も参加する、視覚障害者用の年に一度のイベント。
公式サイト

今年、やっと初めて行けました。
新しい発見、活気、刺激的、学び、楽しさと、多くのことを得ることができました。

今回は単独外出。
駅から会場まで無事に辿り着けるかなーと思いながら電車で向かいましたが、
電車から降りると、駅員さんが
「サイトワールドですか?」
とのお声がけで、改札まで誘導して下さいました。
JRの駅員さんまでも情報共有しているとは驚きました。

改札には、ボランティアの学生たちが出迎えてくれていて、
視覚障害の方々が、このイベントに、いつ来ても良いようにとスタンバイしていました。
ボランティアが不足しているとのことで、道中、数名のバトンリレーで誘導。
駅→横断歩道→ビル→エレベーター→会場受付と、心配0で到着。
私は事前情報でこのサポートのことまでは読んでいなかったので、驚きと感動も倍増でした。

会場は予想をはるかに超える人数で、一人で来ている方、同伴者、盲導犬、スタッフの方など、ものすごく賑わいと活気を感じました。
私は二日目。この日だけで1,125名だったそうです!(公式発表)

機器が体験できるので、スタッフさんの誘導で、目的のブースをいくつか周らせてもらいました。

印象的だったのは、「あしらせ」という、靴に装着する振動歩行デバイス。
代表の千野さんのガイドで、実際に外で歩行体験。
靴に装着したデバイスが、携帯のバイブみたいに、目的の方向を教えてくれます。
デバイス連動のアプリも充実。
以前から注目していたので、やっと体験できました。

他にも、私が最近買った点字デバイスのメーカー「ケージーエス」にもお邪魔して、
来春発売予定の小さな点字ディスプレイを体験。

3年前から使っている点字デバイスの「エクストラ」社にもお邪魔しました。
文字を読んだり、周囲の状況を教えてくれるAIメガネ「エンビジョングラス」、とても興味深かったです。

「Seikenラボ」社の、超音波方式歩行補助デバイスJsb01は、数メートル先までの障害物を教えてくれるのが興味深かったです。
これなら、歩道や点字ブロックの上に停車しているトラックの荷台にぶつかるリスクが減るかも。

などなど、色々体験できて楽しめました。

時間があれば、体験したかった機器や講義参加もありましたが、また来年かな。

なんといっても、場内、あの活気あふれる雰囲気は凄かったです!
何かを求めてきている方々の集まり、全てが「未来」に向いている。
時代の進歩と技術の発展は凄いと思いました。
見えない人の眼を実現化して暮らしやすくしようと、想いを注いで日々取り組まれている方々の心を感じました。
商品開発、制度開設、誘導スタッフやボランティアの方々の気持ちに触れて、
とても温かい感動を得ました。

帰りも、会場から駅まで、学生ボランティアの方の誘導で、安心して改札まで。
駅員さんが私を誘導して下さる最後まで待って見送ってくれた大学生にグッときました。

今回は別現場だったけど、来年は美瑞穂と一緒に行って、この雰囲気を見てもらいたいと思いました。