2024年の終わりに突然の悲しい知らせでした。
自分の記録の為にも書き留めておきたいと思いました。
福岡のテレビ局でリポーター時代に
とてもお世話になったカメラマンさん。
日々一緒に各地の取材や中継であちこち駆け回っていました。
強烈な個性で、不思議な魅力を持った人、
ちょっと人とは違った独自の世界観で映像を撮影する名物カメラマン。
一緒に過ごす時間は刺激的で楽しかった思い出ばかり。
私の担当は地域のお祭りや風物詩、果物狩りや動物園など、
地域に密着した明るいニュースが多い中、
その日の取材を原稿にまとめて、
デスクからのOKが出たらナレーションを録り、
カメラマンの編集に回して、
お昼や夕方のニュースに出すという日々で、
当時の私は毎日がいっぱいいっぱいでした。
でも江嵜さんに、
取材は『楽しむ、勢い、ノリとリズム』
というのをカメラワークを通して教えてもらい、
私の中で『任務』というよりも『楽しもう!』という感覚に変えてくれました。
【田川の取材】
この時もカメラは江嵜さんが抜擢され、
ロックやギターに無縁だった私に、色々な事を教えて下さいました。
自らキーボード演奏や作曲もしたり、
音楽好きという事もあり、田川のギターをいつも面白がって撮影していました。
初回の放映が好評で、上司から
『田川さんを追っ掛けろ!』と、
それから幾度に渡る取材やドキュメント放映を経て、
ついには福岡からFNN全国版に出す話を頂き、
江嵜さんとチームとして作品を全国へ届ける事が出来ました。
【上京することの後押し】
私が退局して、田川と一緒に上京するのを、
周りが心配する中で『二人なら大丈夫!』と
誰よりも応援してくれていました。
その後も『新しいカメラのシステムを導入したから』と帰省した時には、
江嵜さんのアジトに行って田川の演奏を色々な角度から撮影してくれたこともありました。
田川の1stアルバム『FLY AWAY』のジャケットも江嵜さんが撮影してくれました。
その時に何気なく撮ってくれた2ショットも宝物です。
私たちの入籍の報告をした時は、本当に喜んで下さり、
『出会いから付き合い始めから見てるのって俺だけだからw』と結婚式に駆け付けて下さいました。
訃報を知り、当時お世話になった方達とやり取りしていると、悲しい中でも、江嵜さんの話題は「クスッ」と笑ってしまう事も多く、
自分の気持ちも少しずつ整理されて行くようでした。
でもふとした時にやっぱり心がぽっかり空いてしまってます。
寂し過ぎます。江嵜さん。
もっと呑みながら色々な話を聞きたかったです。
まだまだライブも撮影して頂きたかったです。
でも、楽しむと言う事を教えてくれた江崎さん、
江嵜さんの分も楽しみながら天に届けられるような活動をしていきますね!
本当にありがとうございました。
結婚式で江嵜さんと田川両親
芝浦ピアシスでのウエディングパーティ
1stアルバム「FLY AWAY」photo by 江嵜新
ジャケット撮影の時に何気なく撮影して下さった2ショット。
テレビ等でも使わせて貰いました。
TNCテレビ西日本で取材した映像
2回目か3回目の取材映像かな。